といってもメジャーなリストのものでなく、リャプノフのもの。
難しさとマイナーさから一般で聴かれる機会は殆どなさそう。
全12曲。リストの超絶技巧練習曲で用いられなかった残り12調の構成。
全体的な感じもなんとなくリストっぽい。
写真はLouis Kentner演奏のもの。多分一番入手しやすいけど音質悪。
他にSherbakovのものも比較的入手が容易。
M.binnsのものは廃盤でやや入手困難。
アルバムに単発で入っていたり、youtube等動画サイトで素人さんの演奏を
聞くこともできます。
リスト版が好きなら買っても損はないかと
1.子守歌:甘い雰囲気の聴きやすい曲。
2.霊の踊り:「小人の踊り」風。
3.カリヨン:かなりうるさい鐘です。
4.テレク川:おすすめ。
5.夏の夜:「回想」ぽい感じ。
6.嵐:雰囲気はリストの「嵐」に似た?激しい曲。
第2主題の優雅さがステキ。超おすすめ。
7.牧歌:「風景」風の曲。
8.ブィリーナ:英雄叙事詩的なものらしい。でも「英雄」にも英雄叙事詩である
「マゼッパ」にも似てません。どちらかというとハンガリー狂詩曲っぽい。
9.エオリアン・ハープ:ショパンのものとはまったく別雰囲気。トリルの曲。
10.レズギンカ:リャプノフの代表作。バラキレフ風。
民族舞曲のイスラメイはレズギンカの一種らしい。
イスラメイの一節(シェヘラザードでも引用された所)を引用したようなメロディも。
おすすめ。特にイスラメイ好きのひとに。
11.妖精の踊り:「鬼火」風。
12.フランツ・リストの追悼の悲歌:ハンガリー狂詩曲のラッサン風が長々続く。冒頭はハン狂一番まんま。